今までの生活がままならない状況に身を置かれると、人は知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまうことがあります。
自分自身が感染したりするのではないか、他者に感染を広げてしまうのではないか、家族をきちんと世話できているだろうかと不安を感じてしまうのは、この状況下なので誰でも生じる当たり前の心の動きです。
ただそういった気持ちが強すぎてしまうと、眠れなくなったり、日々のやるべきことがきちんとできなくなってしまうことがあります。
仕事や趣味など自分にとって意味のあった活動が出来ず、日常のルーティンが崩れてしまうと、フラストレーションがたまってイライラしたり、気分の落ち込みが出現することもあります。さらに、家で過ごす時間が長くなると、体がだるくなったり、孤独感を募らせてしまうこともあります。
不確かな情報に晒され過ぎない
不安が高まるとその気持ちを解消しようと色々な情報を集めたくなりますが、メディアや報道に多く接しすぎると、恐怖感や不安感が実は増大してしまいます。信頼できるところからの情報を獲得するよう心掛け、新型コロナウィルスのことから離れられる時間も作りましょう。例えば、読書・ウォーキング・音楽鑑賞・お笑い番組を見るなどでも良いと思います。
出来るだけ生活習慣を整えてそれを守る
十分な睡眠をとり、栄養を取って、運動ができるならば運動も取り入れてみましょう。生活をルーティン化するのはなかなか難しい事ですが、こういう状況だからこそ一日の生活を整えてみましょう。生活における秩序・目的意識を維持することに役立ちます。
他者との繋がりを出来るだけ保つ
直接会って話をする機会が現在限られてしまっていますが、電話やメール、ビデオチャットなどを使って、家族や仲間との繋がりを増やしてみましょう。
~呼吸法を取り入れてみましょう~
呼吸には、呼(はく)+吸(すう)の一連の行為があるのは誰でも知っていますね。不安や緊張が高まり過ぎると過呼吸になってしまう人もいますが、実はこれは息を「はく」事よりも、息を「すう」ことが多くなってしまって出現してしまう症状なのです。
不安や緊張を軽減させてリラックスするには「はく」ことを意識する事がとても大事になってきます。是非お家でも、下のやり方を参考に試してみてください!
1:鼻から軽く息を吸う
2:身体の力を抜いてゆっくりと口から息を吐く(6秒)
3:息を止める(3秒)
1~3の呼吸を、力を抜いて10分くらい繰り返してみましょう。
ちょっとリラックス出来ましたか?
臨床心理士:田所正典・木下英子
Comments